菜の花を食べる。

菜の花を食べるのが好きだ。

少し苦い、春の味がする食べ物が好きだ。

おひたしにしてもいい、胡麻和えにしても。

茹でて固く絞ってから牛肉と炒めてもいい。

菜の花を食べるのが好きだ。

 

昔、弟に菜の花が好きだという話をすると盛大に馬鹿にされたことがある。

それは気持ちの問題であり、菜の花を食べるということが素晴らしいことだと錯覚してる、なんてことを言って大人びた弟に笑われたのでした。

そうかもしれんなんてその時は思ったりしたけれど、やっぱり菜の花の味も見た目も、このそわそわした時期にスーパーに並びだすのも全部好きやねん、と、あたしは思うねん。

そうこの間出会った弟に言うと、菜の花について我々が交わした会話自体を覚えてへんかった。

 

 

 

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花を食べるなんて不思議なことではないですか。

 

 

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2月22日

夕餉:白米、おでん、アイスクリーム

 

 

 

色々なゴシップやニュースがやって来ては去って過去になる。

この疾走感に時の流れのやるせなさを感じる。過去になっても胸に残る何か。

一体それとそうじゃないものとの差はなんなんやろう。そういうことを考えているから根暗やよなあと思うねんけども、そんなことをひっくるめてまだなお凄まじいスピードで今が過去へと。

いつしかみんな忘れられる。時が経ち若い子たちが世の中を動かしていく。

まだまだ食後にアイスクリームを食べる日々を止められそうにない。

向上心の無いものは馬鹿だ、という漱石の小説を思い出しています。

向上心てのはなんだってんだ。教えて漱石先生。

 

娘がよく寝ている。隣に潜り込んで、おやすみなせい。

 

 

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